
「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で全てが変わる」
ピラティスを始めたばかりの方なら、一度はこの言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ピラティスの創始者、ジョセフ・ピラティス氏が残した言葉には、単なる精神論ではない「身体を劇的に変えるための設計図」が隠されています。
しかし、その真意を正しく理解し、実践できている人は多くありません。
「本当に30回で変わるの?」「名言の背景にある哲学は?」
そんな疑問を持つ方へ向けて、15年以上の指導実績を持つプロの視点から、名言に込められた真実を紐解きます。
言葉を「知る」だけでなく、あなたの身体で「体感」するためのヒントをお届けします。
💡この記事のポイント
- ジョセフ・ピラティスが提唱した「10回・20回・30回」の本当の意味
- 「背骨の柔軟性」が健康寿命を左右するという身体設計思想
- 名言を現実にするための「質の高い運動学習」と「空間」の関係性
- &aが大切にする「根本改善」への伴走プロセス
目次
創始者ジョセフ・ピラティスとは
ピラティスは、今でこそ「洗練されたエクササイズ」として世界中で親しまれていますが、そのルーツは驚くほど泥臭く、そして切実なものでした。
考案者であるジョセフ・ピラティス氏は、自らの弱さを克服するためにこのメソッドを生み出したのです。
病弱だった少年時代とメソッドの誕生
1883年にドイツで生まれたジョセフは、幼少期にくる病や喘息、リウマチ熱に苦しむ非常に病弱な子供でした。
彼はその虚弱体質を克服するために、ヨガ、禅、体操、ボクシングなど、東洋と西洋のあらゆる身体技法を独学で研究し始めます。
自らの身体を実験台にしながら作り上げた体系こそが、後の「コントロロジー(ピラティス)」の原型となりました。
負傷兵のリハビリから生まれた機能改善
第一次世界大戦中、ジョセフはイギリスの収容所で看護助手として働きます。
そこで負傷した兵士たちが、ベッドに寝たままトレーニングできるように、ベッドのバネ(スプリング)を改造して運動器具を作りました。
これが現在の「リフォーマー」などの専用マシンの原点です。
| 時代背景 | 目的 | 得られた知見 |
|---|---|---|
| 少年時代 | 自身の病弱な体の克服 | 解剖学・東洋哲学・スポーツの融合 |
| 第一次世界大戦 | 負傷兵のリハビリ | 寝たままできる機能改善・抵抗の活用 |
| 渡米後(NY) | ダンサー等の身体調整 | 高い集中力を要する「運動学習」の確立 |
ピラティスが「リハビリから生まれた」と言われる理由は、この過酷な現場で「いかに効率よく、根本から身体の機能を取り戻すか」を追求し続けたからなのです。
身体の変化を紐解く有名な名言
ピラティスを語る上で、最も引用されるのがこの言葉です。
「本当に30回で変わるの?」という疑問に対し、人間の脳と身体が新しい動きを習得していくステップから、その真意を解説します。
「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で全てが変わる」
この名言は、単なる回数の話ではありません。
身体と脳が正しい動きを「学習」し、それが無意識の習慣として定着していくプロセスを表現しています。
| 回数の目安 | 身体と心の変化(運動学習のステップ) |
|---|---|
| 10回 | 神経系が目覚め、眠っていた筋肉が活性化。「スッキリした」と脳が快感を得る段階。 |
| 20回 | 姿勢を支えるインナーマッスルが定着。周囲から「姿勢が綺麗になった」と気づかれ始める段階。 |
| 30回 | 正しい姿勢や動きが無意識にできるようになり、心身ともに本質的な変化を体感する段階。 |
実際にピラティスを通じて、身体や人生がどのように変わっていくのか。その具体的なストーリーを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
「30回」の先にある、見た目以上のポジティブな変化
&aの現場でも、30回(週1〜2回ペースで半年以上)コツコツと継続されたお客様には、数値だけでは測れない変化が現れるケースが多くあります。
- 骨格から整うことで血流やリンパの流れが改善し、「小顔になった」と周囲に驚かれる
- 呼吸が深まることで自律神経が整い、更年期の不調や仕事によるストレスが軽減し、表情が明るくなる
- 「自分の身体をコントロールできている」という感覚が自信になり、生活の質が底上げされる
ジョセフが「全てが変わる」と言ったのは、単なる筋肉の話ではなく、「心身の健康を通じて人生に対する向き合い方が前向きに変わること」を指していたのです。
心と身体を統合する「思考」の名言
ジョセフ・ピラティスは、単なる筋力トレーニングを求めていたわけではありません。
彼は、身体を動かす「司令塔」である心のあり方を非常に重視していました。
身体をコントロールするのは「心」である
「ピラティスとは、心・体・精神の完全な調整である」
この言葉通り、ピラティスのエクササイズ中は、自分の身体の隅々にまで意識を向ける「集中力」が求められます。
ただ漫然と動くのではなく、「今、骨盤がどう傾いているか」「背骨のどの部分が動いているか」を脳で理解しながら動くこと。
この「マインドフル」な状態こそが、質の高い運動学習(Motor Learning)を引き出し、短期間での機能改善を可能にするのです。
真の健康とは「心・体・精神」の調和
身体が整えば心に余裕が生まれ、心が整えばさらに身体の動きが良くなる。
ジョセフはこのポジティブな循環を「真の健康」と定義しました。
現代にも通ずる「背骨」と健康の定義
ジョセフ・ピラティスは、見た目の筋肉量や実年齢という数字よりも、「背骨の柔軟性」こそが真の若さの象徴であると説きました。
「背骨が硬ければ、30歳でも老人である」
「背骨が硬く柔軟性がなければ30歳でも老人であり、完全に柔軟であれば60歳でも若者である」
この言葉は、デスクワーク中心の生活で姿勢が固まりがちな現代人にとって、最も重要な教訓といえます。
背骨には自律神経が通っており、一つひとつの関節が独立してしなやかに動くことで、全身の神経伝達がスムーズになります。
逆に背骨が固まれば、肩こりや腰痛といった不調だけでなく、内臓機能やメンタルの不調にもつながりかねません。
一生モノの動ける身体を作る機能美
ピラティスが目指すのは、単に「体が柔らかい」状態ではなく、自分の意思で背骨をミリ単位でコントロールできる状態です。
「機能的な動きは、結果として美しい姿勢を生む」という彼の思想は、現代の解剖学や運動生理学の視点から見ても、極めて理にかなった身体設計思想なのです。
名言を「知識」から「体験」に変える方法
創始者の名言に深く共感しても、それを実際の身体の変化として落とし込むには、ただ形を真似るだけでは不十分です。
ジョセフ・ピラティスの哲学を体現するために最も重要なのは、自身の感覚を研ぎ澄ませる「集中力」です。
質の高い「運動学習」を引き出す環境
ピラティスは「動く瞑想」とも呼ばれるほど、内観(自分の内側に意識を向けること)を重視します。
日常生活の雑音を遮断し、自分の骨格や筋肉の微細な動きに意識を向けるためには、心からリラックスでき、かつ感覚が鋭くなるような「環境」が大きな役割を果たします。
- 静寂な空間: 外部の刺激を減らし、脳が身体の動きを正確にキャッチする
- 高い集中力: 脳と筋肉の神経回路をつなぎ直し、動きのクセを修正する
- 精密なマシン: 身体の機能を補完し、適切な抵抗を与えることで正確な軌道を導く
自分自身の身体と深く向き合う重要性
忙しい日常の中で、自分の呼吸や背骨の動きだけに没頭する時間は、現代人にとって究極の贅沢かもしれません。
しかし、その「自分自身と深く向き合う時間」の質こそが、名言にあるような劇的な変化(変容)をもたらす鍵となるのです。
PILATES YOGA &aが大切にする哲学
ジョセフ・ピラティスが残した数々の名言。それらをただの言葉で終わらせず、あなたの身体で現実のものにするために、私たち&aは独自の環境とメソッドを追求しています。
「空間の心地よさが動きを変える」という信念
感覚を研ぎ澄ませるためには、心から没頭できる環境が欠かせません。
&aがこだわったのは、「森のアートギャラリー」を思わせる、非日常的で洗練された静寂な空間です。
足を踏み入れた瞬間に呼吸が深まり、自然と自分自身の内側に意識が向く。
そんな「空間の質」が、脳の運動学習を加速させ、より短期間で本質的な身体の変化を引き出します。
建築やデザインを愛する方々からも、「ここだからこそ、自分の身体と深く向き合える」と高い評価をいただいています。
流行ではなく「根本改善」への伴走
ピラティスは一時のトレンドではなく、一生を支える身体の基盤を作るものです。
だからこそ&aでは、15年以上の実績を持つ専門家集団が、一人ひとりの身体の特性に合わせてパーソナルで伴走します。
「まずは10回、本物のピラティスの効果を実感してほしい。そして30回、不調のない新しい自分を手に入れてほしい」
このジョセフの願いを形にすることが、私たちの使命です。
