要約:骨盤底筋がゆるむのは産後や加齢だけが原因ではありません
くしゃみでの尿もれは産後によくある症状ですが、原因は筋力不足だけではなく、反り腰や浅い呼吸といったふだんの姿勢・呼吸の癖が骨盤底筋を使いにくくしていることも少なくありません。良い姿勢と呼吸は骨盤底筋を日常的に使う練習になり、ピラティスは学術研究でも骨盤底筋トレーニングと同等の効果が確認されているアプローチです。

産後、くしゃみで尿もれすることがあるんですが、これって普通ですか?
産後によくある症状ですが、原因は筋力だけとは限らないんです。今日は身体の仕組みからお話ししますね!
妊娠・出産をきっかけに骨盤底筋がゆるみ、くしゃみや咳のたびに尿もれを感じるようになったという声は珍しくありません。命に関わる症状ではなく痛みもないため、「産後だから仕方ない」「歳のせい」と受け止めて、そのまま様子を見てしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし実際にレッスンで身体を見ていくと、骨盤底筋そのものの筋力不足だけでなく、反り腰や浅い呼吸といった日常の姿勢・動作の癖が、骨盤底筋を使いにくくしているケースがよく見られます。これを放置したまま過ごすと、40代・50代になって生活に支障が出るほど症状が進行してから慌てて対策を始める、というパターンも少なくありません。この記事では、骨盤底筋がゆるむ本当の理由と、日常でできる予防法、ピラティスでのアプローチを解説します。
本記事の重要トピック
- 骨盤底筋がゆるむのは「筋力不足」だけが原因ではない
- 尿もれを放置すると40代・50代で症状が悪化するリスクがある
- 良い姿勢・呼吸は骨盤底筋を日常的に使う練習になる
- ピラティスは学術研究でも骨盤底筋トレーニングと同等の効果が確認されている
目次
骨盤底筋がゆるむのは、産後だから・年齢のせいだけではない
妊娠・出産によって骨盤底筋が引き伸ばされ、ゆるみやすくなること自体は事実です。しかし現場で姿勢や動作を見ていくと、産後かどうかにかかわらず、もともと反り腰の姿勢が強い方や、胸ばかりを動かす浅い呼吸が習慣になっている方は、骨盤底筋にうまく力が伝わりにくい傾向があります。骨盤底筋は単独で働く筋肉ではなく、姿勢や呼吸と連動して初めて機能する筋肉だからです。
反り腰の姿勢
骨盤が前に傾いた反り腰の姿勢では、骨盤底筋がすでに伸ばされた状態になりやすく、力を発揮しにくいポジションになってしまいます。立ち姿勢のクセとして気づかれにくい点も特徴です。
浅い胸式呼吸
呼吸が胸だけで浅くなっていると、本来呼吸に合わせて動くはずの骨盤底筋の連動が起こりにくくなります。デスクワークや緊張状態が続く方に多い傾向です。
「恥ずかしいから」と放置すると、どうなる?
尿もれは痛みを伴わず、命に関わる症状でもないため、人に相談しづらく、そのまま様子を見てしまう方が多いのが実情です。くしゃみのたびに気になりつつも「このくらいなら」と我慢を続けてしまい、結果として40代・50代になってから外出や運動に支障が出るほど症状が進行し、慌てて対策を始めるケースも珍しくありません。早い段階で身体の使い方を見直しておくことが、将来的な負担を減らすことにつながります。
⚠ やりがちなNG:症状を我慢して先送りにする
「痛くないから」「産後だから仕方ない」と尿もれを我慢して放置してしまうと、姿勢や呼吸の癖はそのまま残り続けます。早めに身体の使い方を見直すことが、将来の悪化を防ぐ第一歩です。
💡 あわせて読みたい:産後の骨盤底筋について詳しく知りたい方へ
産後の骨盤やお腹まわりの変化について、学術的な視点も交えて解説した記事があります。骨盤底筋のケアとあわせて読むと、産後の身体づくり全体への理解が深まります。
骨盤底筋は「呼吸」と「姿勢」で日常的に使われている
骨盤底筋は、呼吸に合わせて上下する横隔膜や、姿勢を支える体幹のインナーマッスルと連動して働いています。つまり、良い姿勢を保ちながらしっかり息を吐く呼吸ができていれば、日常動作の中で骨盤底筋は自然と使われているということです。逆に、猫背や反り腰、浅い呼吸が習慣になっていると、骨盤底筋を使う機会そのものが減ってしまいます。
出産前から始めたい、骨盤底筋を使いこなすための備え
骨盤底筋のケアは、産後になって初めて意識するものと思われがちですが、本来は出産前からの積み重ねが大きな意味を持ちます。妊娠前・妊娠中から良い姿勢と呼吸を意識できていると、骨盤底筋が働きやすい状態を保ちやすく、産後の回復のしやすさにもつながります。特別なトレーニング時間を作れなくても、日々の姿勢と呼吸の質を少し見直すだけで、骨盤底筋を使う機会を増やすことができます。
妊娠前
反り腰や浅い呼吸のクセに早めに気づいておくことで、妊娠中・産後の身体の変化に対応しやすくなります。
妊娠中
お腹が大きくなるにつれて姿勢は変化しますが、呼吸を深く保つ意識だけでも骨盤底筋への負担を和らげられます。
産後
医師の確認が取れた後、無理のない範囲で姿勢・呼吸から身体の使い方を整えていきます。
💡 あわせて読みたい:骨盤の前傾・後傾が気になる方へ
反り腰などの骨盤の傾きは、骨盤底筋の使われ方にも影響します。姿勢そのものを整えたい方は、骨盤の前傾・後傾の整え方を解説したこちらの記事もあわせてご覧ください。
ピラティスで骨盤底筋にアプローチする ─「鍛える」だけでなく「使い方を学び直す」
ピラティスは、骨盤底筋だけを単独で締める練習ではなく、呼吸・体幹・姿勢のつながりの中で骨盤底筋を自然に使えるようにしていく動作学習です。反り腰なのか、猫背なのか、呼吸が浅いのかといった姿勢や動作の癖は一人ひとり異なるため、その癖に合わせて動きを調整しながら練習できることが、骨盤底筋への効果的なアプローチにつながります。
よくある質問
Q. ピラティスだけで尿もれは改善しますか?
尿もれの原因や程度には個人差があり、姿勢や呼吸の使い方の癖が影響している場合は、ピラティスによる動作の見直しが助けになることもあります。ただし症状が重い場合や長引く場合は、自己判断せず婦人科や泌尿器科などの専門医への相談もあわせておすすめします。
Q. 産後いつからピラティスを始められますか?
産後の回復状況には個人差が大きいため、医師の産後健診で問題がないことを確認してから始めるのが安心です。一般的には産後1〜2ヶ月以降を目安にされる方が多いですが、体調や分娩方法によっても異なるため、不安な場合は医師やスタジオに相談しながら進めることをおすすめします。
Q. 骨盤底筋をうまく意識できないのですが、コツはありますか?
いきなり骨盤底筋だけを締めようとすると力みやすいため、まずは息を吐きながら骨盤底筋がふわっと引き上がる感覚を探してみましょう。良い姿勢で呼吸を深くすることを意識するだけでも、日常の中で骨盤底筋が使われやすくなります。
Q. マシンピラティスとマットピラティス、骨盤底筋にはどちらが向いていますか?
マットピラティスでも呼吸や姿勢を意識すればアプローチは可能です。一方で自己流だと姿勢の癖が直らないまま繰り返してしまうこともあるため、一人ひとりの姿勢や動作の癖に合わせて調整しやすい点は、マシンピラティスの特徴の一つといえます。
PILATES YOGA &aが選ばれる理由
PILATES YOGA &aは、自由が丘・代々木上原・北参道・成城学園前・武蔵小杉・鹿児島の6店舗を展開するマシンピラティス専門のパーソナルスタジオです。2018年の創業から8年間、流行に左右されることなく「身体の本質」を追求してきました。
多様な専門性を持つスタッフ
理学療法士・柔道整復師・鍼灸師などの資格を一部のスタッフが保有。姿勢や動作の癖に応じて専門知識を活かします
未経験からでも安心
来店者の7割が未経験からのスタート。20代から70代まで幅広い世代が通われています
インストラクターも学びに通う講師陣
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