
マットとマシンって何が違うの?初心者はどっちを選べばいい?
こんなお悩みはありませんか?
この記事では、マットピラティスとマシンピラティスの違いや、自分に合った選び方のポイントをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- マットピラティスとマシンピラティスの違い
- あなたに合うピラティスの選び方
- 姿勢改善や肩こりへの効果
- 目的に合ったピラティスの活用法
- スタジオ選びで重視すべきこと
- 効果を実感したいならPILATES YOGA &aへ
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髙木裕矢
PILATES YOGA &a 統括マネージャー。スポーツチームの専属メディカルトレーナーとしてキャリアをスタート。PHI Pilates、柔道整復師(国家資格)、NASM-PES(全米スポーツ医学協会パフォーマンス向上スペシャリスト)の資格を保有し、現在は&aにて年間1800セッション以上のレッスンを担当。プロスポーツ選手やインストラクターからも定評のあるトレーナー。
目次
マットピラティスとマシンピラティスの違い
マットピラティスとマシンピラティスは、どちらもピラティスのメソッドに基づいていますが、使う道具や身体へのアプローチに明確な違いがあります。
使用する道具と空間の違い
マットピラティスとマシンピラティスは、どちらも目的に応じて道具を活用することでトレーニングの幅が広がるのが特徴です。
マットピラティスの補助器具(プロップス)とその効果
マットピラティスでは「プロップス」と呼ばれる補助器具を活用することで、エクササイズのバリエーションや負荷調整が可能になります。
- ミニボール:内ももや体幹の意識向上に
- セラバンド:肩や背中の引き締めに
- ヨガブロック:姿勢の安定と柔軟性のサポート
- マジックサークル:太ももや腕の筋力アップに
初心者には動きを助けるサポートとして、上級者には強度を高めるツールとして活用できます。
マシンピラティスの専用器具とその効果
マシンピラティスでは、次のような大型専用機器を使用します。スプリングやケーブルの抵抗を活かし、より精密な動きと身体操作が可能です。
- リフォーマー:全身の筋力・柔軟性・バランスを鍛える定番マシン
- キャデラック:天井構造付きの多機能マシン。可動域の制御や補助に優れる
- チェア/バレル:体幹強化やバランストレーニング向き
マシンは姿勢矯正やリハビリ目的にも適しており、筋力に不安のある方や初心者にもおすすめです。
下記の表では、マットピラティスとマシンピラティスそれぞれの道具の種類や運動の特性を比較しています。目的やライフスタイルに合わせて、どちらが自分に合っているかを見極める参考にしてください。
| 項目 | マットピラティス | マシンピラティス |
|---|---|---|
| 使用道具 | マット+プロップス(ボール・バンド等) | 専用マシン(リフォーマー等) |
| 運動強度 | 自重中心(器具で調整可) | スプリングの強さで調整 |
| 難易度の調整 | 姿勢・器具で対応 | 可動域・抵抗を細かく調整 |
| 環境の自由度 | ◎(自宅OK) | △(基本スタジオ) |
サポートの有無と自由度
マシンピラティスは筋力や柔軟性に自信がない方でも安全に動けるように補助してくれるのが魅力です。逆にマットピラティスは自重でのコントロールが必要なため、基礎筋力や身体感覚がある程度必要になります。つまり、自分の身体を深く理解しながら整えていく工程がマットピラティスには求められます。
筋肉・神経系へのアプローチ
2017年の研究では、マットピラティスとマシンピラティスの効果を比較したところ、どちらも体幹筋の活性化に有効でありながら、マシンピラティスの方が神経筋制御(neuromuscular control)の向上が早い傾向が示されました。つまり、専用マシンによるサポートとフィードバックによって繊細な動作制御が可能になり、怪我の予防やリハビリにも役立つ可能性があります。
マットとマシンでは、負荷や可動域だけでなく、身体へのフィードバックの質や筋活動のパターンに違いがあると報告されています。目的や身体の状態に応じて使い分けることが推奨されます。
参考論文: Cruz-Díaz D. et al., “Effects of two Pilates programs on health-related quality of life in sedentary older adults: a randomized controlled trial” (2017)
論文はこちら
身体の機能を根本から改善する
ピラティスを始めたいけれど、整体やストレッチとどう違うのか迷っている方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
あなたに合うピラティスの選び方
「マットとマシン、どちらが自分に合っているのか分からない」というお悩みはとても多く寄せられます。結論からいえば、どちらが“正解”かではなく、あなたの身体の状態や目的に合った選択をすることが重要です。
体の悩み別おすすめタイプ
まずは、あなたが抱えている不調や目的から見てみましょう。
| お悩み・目的 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 肩こり・巻き肩を改善したい | マシンピラティス | 姿勢を支える正しい動きをガイドしてくれる |
| 運動初心者で体力に自信がない | マシンピラティス | スプリングの補助で無理なく動ける |
| コアを鍛えて柔軟性を高めたい | マットピラティス | 自重でのトレーニングで体幹力が育つ |
| 費用を抑えて始めたい | マットピラティス | マット1枚で始められ、自宅練習も可能 |
マットが合う人・マシンが合う人
どちらのピラティスが合うかは、「目的・体の状態・生活スタイル」で変わります。ここでは、それぞれに向いているタイプと具体的な人物像を紹介します。
マットピラティスが向いている人
- ✅ 費用を抑えて気軽に始めたい
- ✅ 自宅でも継続したい
- ✅ 筋力や柔軟性にある程度自信がある
こんな人におすすめ:
- 20代の大学生:ヨガや筋トレの経験があり、自宅で手軽に続けたい。
- 30代の働く女性:ジムでの筋トレと並行して体幹を鍛えたい。
マットピラティスが向いていない人
- ❌ 正しいフォームに不安がある
- ❌ 筋力や柔軟性に自信がない
- ❌ 一人で運動を続けるのが苦手
マシンピラティスが向いている人
- ✅ 姿勢の崩れや不調を根本から整えたい
- ✅ トレーナーと一緒に安全に動きたい
- ✅ 運動初心者で補助があると安心できる
こんな人におすすめ:
- 30代のデスクワーカー:姿勢の悪さや肩こりが気になってきた。
- 40代の主婦:産後の骨盤のゆがみや体力低下を感じている。
- 30代男性(スポーツ経験あり):ケガ明けで無理なくリハビリしたい。
マシンピラティスが向いていない人
- ❌ 自宅中心でコストをかけずに練習したい人
- ❌ スタジオに通う時間が取れない・不定期になりそうな人
- ❌ 自分のペースで気軽に試したい人(マットの方が柔軟)
体験レッスンでの見極めポイント
最終的に判断するには体験レッスンの感覚がとても大切です。以下のポイントを基準にしてみてください。
- ✅ 動きがスムーズにできたか
- ✅ 終了後、身体が軽くなったと感じたか
- ✅ インストラクターの説明が理解しやすかったか
- ✅ 通いたいと思える雰囲気だったか
よくある誤解と選び方の失敗例
ピラティスを始める際に、よくある誤解や思い込みで選択を間違えてしまうケースがあります。以下のようなポイントに心当たりがある方は、注意が必要です。

ピラティスの選び方でよくある誤解
- 「マット=簡単」「マシン=難しい」という誤解
- 価格や見た目だけで選んでしまう
- 体験せずにいきなり自己流で始める
体験して初めて“本当に合うピラティス”がわかる
他のピラティス手法との違いも知って比較したい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
姿勢改善や肩こりへの効果
「ピラティスで本当に肩こりや猫背は改善できるの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。実は、ピラティスは一時的なリラクゼーションではなく、身体の使い方から根本的に見直すアプローチができる運動法です。
猫背・巻き肩・骨盤のゆがみへのアプローチ
姿勢の乱れは、肩こり・腰痛・疲れやすさなど多くの不調の原因になります。特にデスクワーク中心の生活では、以下のような姿勢の癖がよく見られます。
- ✅ 猫背で背中が丸くなる
- ✅ 巻き肩で肩が前に出る
- ✅ 骨盤が後傾・前傾しやすい
ピラティスでは、体幹(コア)を意識した動きによって背骨や骨盤の位置を整え、本来あるべきニュートラルな姿勢を取り戻すことを目指します。マシンを活用すれば、身体がどこに傾いているかを感じやすく、補正もしやすくなります。
姿勢と呼吸・体幹との関係性
ピラティスは、呼吸と連動した体幹トレーニングを通じて、姿勢の安定性に働きかけるエクササイズです。研究でも、継続することで筋力・柔軟性・バランス能力の改善が認められています。
8週間のピラティスプログラムに参加した被験者は、体幹の筋力、柔軟性、バランス能力が有意に向上しました。
参考論文: Rogers & Gibson, “Effects of an 8-Week Pilates Program on Core Strength and Postural Stability” (2009)
論文はこちら
整体やマッサージとの違い
ピラティスと整体・マッサージの違いは、「受けるもの」か「自ら整えるもの」かにあります。整体は外部からの手技で骨格を調整しますが、ピラティスは自分の筋肉や感覚を使って正しい位置に戻していく能動的な方法です。
ピラティスが整体・マッサージと異なる点
- ✅ 効果が一時的ではなく、継続で「姿勢のクセ」が修正される
- ✅ 自分で身体をコントロールする力が身につく
- ✅ 再発予防につながる習慣を形成できる

姿勢改善で体感する変化とは?
- 長年悩んでいた肩こりが軽減された
- 日常生活でも背筋が自然と伸びるようになった
- 疲れにくくなり、仕事のパフォーマンスが上がった
姿勢が整うと“見た目”も“心”も変わる
ピラティスだけで不調がすべて改善されるとは限りませんが、日常の姿勢や身体の使い方を整えることで、慢性的な不調を根本から改善できる可能性がある運動法です。
目的に合ったピラティスの活用法
ピラティスは姿勢改善、体幹強化、肩こりや腰痛の軽減、リハビリ、運動習慣づくりなど幅広い目的に対応できる運動です。ただ、何となく取り組むだけでは、期待する効果が出にくいこともあります。
「何を目的に、どこを改善したいのか」を明確にすることが、ピラティスを最大限に活かす第一歩です。
目的別・活用のアプローチ
以下に、代表的な目的とそのためのピラティス活用方法をまとめました。
| 目的 | アプローチの工夫 |
|---|---|
| 姿勢を整えたい | 姿勢分析+体幹・骨盤周りの安定を重点的に行う |
| 肩こり・腰痛を軽減したい | 動きの癖を見直し、サポート付きで正しい動作を習得 |
| 筋力をつけたい・引き締めたい | インナーマッスルを中心に、負荷を段階的に調整して鍛える |
| リフレッシュしたい・リラックスしたい | 深い呼吸と集中で、神経を整えるセッションを選ぶ |
継続のコツは「無理しない・飽きない・実感する」
ピラティスで効果を実感するためには、短期集中よりも中長期的な継続が重要です。そのために、以下のような工夫を意識してみてください。
- ✅ 自分のペース・頻度に合わせて無理なく続ける
- ✅ 小さな変化に気づき、記録をつけてみる
- ✅ 気分転換になるようなスタジオ環境やメニューを選ぶ

継続できる人がやっている3つのこと
- 結果ではなく「今の感覚」に意識を向けている
- インストラクターと悩みを共有している
- 週1回でも、自分を労わる時間として通っている
目的が明確だと、ピラティスは“手段”から“習慣”に変わる
なんとなく始めたピラティスでも、「なぜ取り組むのか」を言語化できた瞬間から、身体との向き合い方が変わります。日々の小さな積み重ねが、大きな変化につながります。
スタジオ選びで重視すべきこと
ピラティスを継続し、効果を実感するためには、「自分に合ったスタジオ」を選ぶことが非常に重要です。どれだけ内容の良いレッスンであっても、空間や人との相性が悪いと、継続が難しくなってしまいます。
空間の心地よさと通いやすさ
スタジオの空間設計は、ただ清潔であるだけでなく、心身がリラックスできるかどうかが重要です。
- ✅ 音や光、香りなど五感への配慮がされている
- ✅ 仕事や自宅から無理なく通える立地にある
- ✅ 女性が安心して通える設備・雰囲気が整っている
通いやすさは、ピラティスを“習慣”に変えるための最初のハードルです。家から近い、駅から5分以内、職場帰りに寄れるなど、自分のライフスタイルに無理なくフィットする場所を選びましょう。
インストラクターの専門性と対応力
指導者の質は、ピラティスの効果を大きく左右します。以下のような点に注目してみてください。
- ✅ 解剖学や生理学に基づいた説明ができる
- ✅ 初心者にもわかりやすく噛み砕いて指導できる
- ✅ 質問や相談に丁寧に向き合ってくれる
資格の有無も一つの目安ですが、実際のレッスン中の対応や、身体への目配りに注目することをおすすめします。
体験レッスンでチェックすべきポイント
スタジオ選びで失敗しないためには、体験レッスンで「感覚的な違和感」がないかを確認するのがベストです。
体験時のチェックリスト
- ✅ 空間や音がリラックスできる雰囲気だったか
- ✅ インストラクターとの距離感・対応は心地よかったか
- ✅ 自分の悩みに寄り添ってくれる提案があったか
- ✅ 続けられそうだと感じたか

スタジオを選ぶときに意識してほしい視点
- 雰囲気や空間が「また来たい」と思えるかどうか
- 通うことでポジティブな気持ちになれるか
- 身体だけでなく、心も整う場所か
通いたくなるスタジオが、効果を高める場所になる
情報や理屈だけではなく、「ここなら通いたい」と感じられるスタジオとの出会いが、ピラティスを継続しやすくし、変化を引き出してくれる大きな要因になります。
よくある質問
マットピラティスのデメリットは?
マットピラティスは特別な器具が不要で手軽に始められる反面、「正しいフォームを維持するのが難しい」「自重のみでの負荷に限界がある」といった点が挙げられます。特にピラティスが初めての方や体の使い方に慣れていない方にとっては、どの筋肉を使うべきかが分かりづらく、効果を感じにくいこともあります。
マシンピラティスはどんな人に向いていますか?
マシンピラティスは、以下のような方に特におすすめです。
- 姿勢の癖や歪みを整えたい方
- 身体に不調(肩こり・腰痛など)を感じている方
- 初心者で動きに不安がある方
- 筋力が弱く、自重運動が難しいと感じる方
- より高いボディメイク効果を求める方
マシンが動きをサポートしてくれるため、無理なく安全に体を動かすことができ、理想的な身体の使い方を学ぶことができます。
普通のピラティスとマシンピラティスの違いは何ですか?
「普通のピラティス」は、一般的にマットを使用したエクササイズを指します。一方「マシンピラティス」は、リフォーマーやキャデラックといった専用の器具を使用し、バネの抵抗やサポートによって動きを補助・強化していくスタイルです。
主な違いは以下の通りです
| 比較項目 | マットピラティス | マシンピラティス |
|---|---|---|
| 負荷の調整 | 自重のみで行う | バネで負荷を細かく調整可能 |
| フォームの補助 | 自分の感覚で調整 | マシンが身体をガイドしてくれる |
| 初心者の難易度 | やや難しい | わかりやすく、取り組みやすい |
| アプローチ範囲 | 限定的な部位に集中しがち | より広範囲かつ深層筋へアプローチ可能 |
どちらも素晴らしいエクササイズですが、「より早く効果を感じたい」「体の悩みをしっかり改善したい」という方には、マシンピラティスをおすすめしています。
効果を実感したいならPILATES YOGA &aへ
マットとマシン、どちらを選べば良いか迷っている方へ。はじめてピラティスに取り組む方や、姿勢や体の不調を本気で改善したい方には、マシンピラティスがおすすめです。
マシンは、専用のスプリングやサポート構造により、正しい姿勢や動きを安全に習得できるため、初心者でも無理なく効果を実感しやすくなります。
マシンで身体の土台を整えたい方にこそ選ばれているのが、PILATES YOGA &a(アンドエー)です。
PILATES YOGA &a(アンドエー)が選ばれる理由
- ✅ 洗練されたスタジオ空間 – 自然光が差し込む開放的な空間に、音や香りまで細部まで拘った心地よい環境。リラックスしながらピラティスに集中できる環境を提供。
- ✅ 本質を追求したピラティス – 医療系国家資格を持つインストラクターが在籍し、一人ひとりに合わせた専門性の高い指導を提供。
- ✅ ピラティスのプロフェッショナルが学ぶスタジオ – ピラティスインストラクターが技術向上のために学びに訪れる、質の高いピラティス専門スタジオ。ピラティスの専門家はもちろん、アスリートもパフォーマンス向上に訪れる。
まずは体験レッスンへ
「自分に合っているのはどちらか」「本当に変われるのか不安」そんな方こそ、まずは体験レッスンでご自身の体と向き合ってみることをおすすめします。
